推しのデビューと対極の2人の話

先日、8/8の東京ドーム"ジャニーズJr.祭"で推しのデビューが決まった。約13年のジュニア歴に対して、私はその一握りしか彼を応援することができなかったが、初めてのジュニアの推しをデビューまで見届けることができて、本当に嬉しく思う。


私はアイドルを応援するにあたって"自分に幸せを与えくれるアイドルに幸せになってほしい"という気持ちが大前提にあり、デビューすることが彼にとっての、幸せであればな〜なんて思いながら、改めて彼からの言葉を聞くのがとても楽しみな今日この頃である。


さて、彼を応援してる人なら同じ気持ちの方がたくさんいるかと思うのだが、昨年からの変化は本当に怒涛で、ここまで来るのが長かったようで、たったの約10ヶ月の間に色々なことが起きたんだなと痛感する。


私は、関西ジャニーズJr.をまるっと箱推ししていた。(と言ってもちびちゃんたちへの知識はまだまだだが)個人戦で戦う彼ら一人一人に愛着があった。自分の推しと関わるその全てが宝物みたいで。

その中でも特に、推しである向井康二くんと、そして、彼と共に長い年月を過ごしてきた西畑大吾くんの、こじだいというコンビが好きだった。"対極のOne-To-One"な2人。

こじだいについての云々は割愛するが、私から見た2人は一言で言えば、"背中合わせのライバル"

個人戦である関西ジャニーズJr.は時に家族のような存在であり仲間であり、そしてライバルなのである。対極な2人で、互いのアイドルとしての在り方、価値観や性格、それらがすべて違っていても守るものは同じで互いの背中を預けられる関係性。まるで、少年ジャンプの主人公とライバルのようなそんな関係性が当てはまっていると思う。

 

年に一度のお楽しみである、ザ少年倶楽部in大阪では、昨年こじだいの2人と所謂兄組という年齢の上の層で曲を披露した。"bring it on"と"never"という曲だ。あれを言葉で表すならまさにエモい。あの時の衝撃は忘れられない。笑いもできる関西ジャニーズJr.の本気を感じた瞬間だった。"ついてきな" ただただ、その言葉についていきたい、、そんな一心だった。

でも、そんな気持ちと裏腹にすでにことは動き始めていた。この放送がされる前に、"とれたて関ジュース"という関西ジャニーズJr.のラジオにて、昨年3回の3時間生放送があった。(時系列は少クラin大阪は7月収録だったのでまだ事は完全に動いていなかった)3回ともすべて、こじだいがメインで+1人ゲストとして、当時関西ジャニーズJr.のメインと言われていた、大西流星室龍太が出演したりした。

そして、3回目の放送の最後にこじだいが互いに手紙を書いてそれを龍太くんが代弁して読み上げる企画があった。この時こじだいの手紙に歓喜していた私だったが、今思うと明らかに違和感があったし、この放送で生放送が一旦最後という告知にすこし嫌な予感がした。

 

それから、1ヶ月後関西ジャニーズJr.に"なにわ男子"というグループが結成された。そこに推しの名前はなかった。ただただ、嬉しいとか悔しいとかという気持ちより、なんで?という気持ちが私の中では一番強かったと思う。

ただ、私自身表立ってネガティブなワードを呟きたくなかったらしく当時のつぶやきを漁った所"康二くんが毎日幸せに生きてくれればそれだけで十分!いつも元気くれてありがとう!""康二くんなんでいないの?って呟きばかりで、関西ジャニーズjrとして必要不可欠な存在で愛されてるんだなってしみじみ思った。これからの関西ジャニーズjrの在り方がわからない今口出しはしないが、一つ言えるのは私は康二くんのこれからを応援し続けたいということだけ。""今後はこういうつぶやきはしないが最後に一つだけ、康二くんと大吾くん、関西ジャニーズjrについて行きたいと思ったのは、二人の存在があったから。変わらずこぉちゃんとだいちゃんな二人でいてくれたら私は幸せ"

思い返すと割と冷静な方だったのかもしれないが、とにかく何より推しの今後のことが気になった。先の見えない不安。

なにわ男子のメンバーに選抜されなかった件について、ジャニーさんと何度も話し合いを重ねたという推しの言葉に納得もしたし、なにわ男子を傷つけて欲しくないという推しの言葉にも同意だったが、それでも彼の未来はどうなってしまうのか、、、と。不安な気持ちはぬぐい切れなかった。いま、なにわ男子を見て推しの魅せ方とは違うというのは明白ではあるが、当時はメインと…ツートップと呼ばれていた彼が誰かの後ろにいることは、やはり心苦しくあった。ジュニアの世界に入りたての私に、ジュニアというのはそういうものだと考えを改めなくてはいけない瞬間だった。それでも彼にはメインとして輝いてほしいと思うのはオタクのわがままなんだろう。


その後、なにわ男子の初お披露目となる公演で現実を見た。一人参戦だった私の隣の席は西畑担の同じく一人参戦の子だったため、退場までを共にしたのだが、互いに"メインが好きだった"という話をしたりした。私個人はなにわ男子のメンバーは好きな子ばかりだったが、こじだい推しでありそこに加えメインと呼ばれるWりゅうがいるのが当たり前だったので、必然的にメインとしての未来を夢に見ていたのだった。しかし、今回の公演でその夢は打ち砕かれた。この先どうなるのだろうか、その不安だけは募ったまま月日が流れた。


冬松竹、あけおめ魂で康二くんが泣いたというレポを目にした。あけおめ魂では、明らかに不穏な空気が流れていた。誰かが辞めてしまうのか、そんな重苦しい空気はより自分を不安にさせた。康二くんは舞台への出演が決まっていたりしたので、さすがに辞めないとは思ったが、何かが起こる予兆には十分だった。


その数週間後、推しが"Snow Man"に途中加入することが発表された。変わらず彼についていきたいという気持ちだけはブレずにいれたのだが、関西ジャニーズJr.の曲が聴けなくなった。色々な気持ちが爆発してしまいそうで、康二くんが、、、康二くんを取り巻く周りの人たちが大好きだったから。関西ジャニーズJr.の向井康二くんが好きだったから。康二くんと関西ジャニーズJr.が作ってきたものを聴いたら、後ろを振り返ったまま、そのまま進めなくなってしまうかもしれない。これからの未来、当たり前に関西ジャニーズJr.として存在したものがこれから一つ一つなくなってしまう。考えたくもなかった。

 

当時も、感情は全て押し殺してポジティブなことだけ呟くようにしていたが、相当くるものがあったと思う。そんな中で、同期である藤井流星くんの言葉に救われたりもした。

 

それから、"Snow Man"というグループを知るうちに、康二くんの新たなスタート地点がここで、本当に良かったという気持ちも芽生えた。それでもたまに後ろを振り返ってしまうこともあったが、康二くんはここでならより、成長し進化し続ける。そう確信し、少しずつ前に進むことができた。


その途中で、ROTで裏側を知り、やっぱりメインちゃん大好きだったな〜なんて思ったり、たまアリで、本当のライバルとして同じ舞台に立った時、東と西としてのライバルなんだなと思ったし、関西ジャニーズJr.の曲にいつも聴こえる康二くんの声が聴こえなかったりした時、立ち止まって振り返ってしまう時もあった。でも、関西に戻ってほしいとは一度も思わなかった。

それは、ファンである私の言葉で過激なファンに、"ならもといた場所に帰れ"なんて言われてしまう心配も少なからずあったし、何より康二くんの決意を聞いて今更後には戻れない、もう前を見るしかないんだと、彼の決断を踏みにじりたくないという気持ちからだったと思う。


そこ(Snow Man)で、出会った目黒蓮くんには本当に支えられたがこれはまた別のお話なのでまたの機会に。


それから、ジャニーズJr.の仕事量が一気に増し、活躍の場が設けられた。ただこれは、Snow Manだけが推されているわけではなかったので、本当に負けられないただその一心だったし、いつしか、この9人でデビューを掴み取ってほしいという気持ちにもなっていた。


そして、話は先日の話に戻る。私はドームは落選だったため配信で事の全てを見届けた。

序盤から明らかな違和感があったが、かといって期待して予期せぬ結末が待ち望むのなら、最初から期待はしないと心に決め、重苦しくもその発表までは楽しんでいた。

そして、SixTONESSnow Manの同時デビューが告げられた。いまだに夢のような話だ。だが、嬉しいだけじゃない、他のジャニーズJr.、そしてそのファンの気持ちも察しながら、素直に喜んでいいのかわからないまま、それでも、推しが何度も悔しい思いをしながら、アイドルを辞めずに続けてくれたおかげで、掴みとれたデビューが嬉しくないはずなんてなく、いろんな感情が湧き出した。

そんなデビューを発表された中で、なにわ男子のお披露目の時がやってきた。それはとても目を惹くものだった。

私はただただ、向井康二のライバルである西畑大吾のすごさを痛感した。私は元々、彼の魅せ方が推し云々関係なく一番好きだった。表情で魅せてくれる彼は、楽しい曲では全力で楽しそうに、そして、可愛らしい顔の彼から時折溢れんばかりの色気はもちろん、なにより脆く今にも消えてしまいそうな儚さが、本当に好きで………、そんな彼は、あの時全力で笑顔でパフォーマンスをしていた。キラキラしていて、アイドルのそれだった。本当にすごいなと思った。この人についていきたくなっちゃうなって、再び思った瞬間でもあった。この、ダイヤモンドスマイルはたぶん一生忘れられない。もちろん、他のメンバーも全力で魅せてくれて本当に素晴らしかった。あの時、彼がどんな想いでパフォーマンスしていたかなんてオタクの憶測でしかなくて、それでも、多少なりとも悔しい気持ちだってあったはずだ。そういうものなのである。しかし、そういうのも一切見せず彼は1アイドルとしてその場の空気を変えたんだなと、後に回ってきたレポでも、彼の活躍っぷりを知ることができた。さすが、なにわ男子のセンターをつとめる男だ。


康二くんが、関西ジャニーズJr.を共に守って一緒に築き上げた相手が彼で本当に良かった。2人は私の青春だ。彼がいるから、康二くんも後ろを振り返らずすんだのではないか。普段なら絶対に交わらないような2人が、同じ時代を駆け抜けたからこそ、生まれたものがそこにあった。彼とは永遠に切磋琢磨し合うライバルでいてほしい。これは、2人に求める唯一の最後のわがままだ。

 

そして、絶対に、同じ土俵に立つんだ。

デビューした側のファンの言葉は、目障りになってしまうかもしれないが、でも、この2人は必ずまた交わることができる。絶対に、デビューしてその時は全力でおめでとうって言う。したいとかではなくするんだ。

 

 

 

西畑大吾くん、ありがとう。

向井康二くん、おめでとう。

それぞれの言葉の意味は自身の胸にしまって、ただその一言だけ今は伝えさせてほしい。こじだい foever